セキュリティソフトとは
コンピュータウイルス感染、個人情報の漏洩、ネットを利用した詐欺被害、迷惑メール・・・
ご存知の通り、パソコンは常にこうした脅威にさらされています。
これらの被害からパソコンを守る手段として欠かせないのが、セキュリティソフトです。
無防備なパソコンは4分で被害
セキュリティ対策を何もしていない無防備なパソコンを、
そのままで直接インターネットに接続するとどうなるか。
「インターネットストームセンターの研究者らによると、
パッチ未適用のWindows PCをインターネットに接続すると、
4分以内に侵害されてしまうという。
ここ数年、自動化されたアタックツールを使用しているワームやウィルス、
ハッカーの数が増加。生存時間(ウィルスに感染するまでの時間)が
どんどん短縮されている。」
(NRI Secure Security Information(SANS NewsBites、@RISKサマリー版)Vol.3 No.29 2008年7月、
http://www.nri-secure.co.jp/security/news_letter/Vol.3/bn029.html)
・・・つまり、無防備なままだと、わずか4分でウイルスなどの被害を受けてしまうわけです。
同ニュースレターでは、被害を受けるまでの時間は「実際は16時間近く」あるという
German Honeypot Projectの研究者の主張も掲載していますが、
いずれにしても無防備なパソコンが被害を受けるのは、時間の問題ですね。
セキュリティ対策として重要な、「セキュリティソフトの導入」
パソコンのセキュリティ対策は、いくつかあります。
Windowsをはじめ、使っているソフトのアップデートをきちんと行う。
不明なファイルやメール、サイトは開かない。
「Winny」などのファイル交換ソフトをインストールしない。
パスワードは、破られにくいものにしたり時々変更する。 ・・・など。
そして、欠かせないのが、「セキュリティソフトの導入」です。
日本でセキュリティソフトが普及し始めたのは、1990年代初頭。
1980年代後半から、コンピュータウイルスの被害が現れはじめたことに呼応しています。
もっともこの頃は、現在の「セキュリティソフト」とは違って、
ウイルスを検出・除去する機能だけをもつ「アンチウイルスソフト」
(「ウイルス対策ソフト」)でした。
その後、ウイルス以外の脅威も多く出現したため、ウイルスやそれ以外の
パソコンへの脅威に対抗する様々な機能をもつソフトウエアが登場。
これらを総称して、「セキュリティソフト」(「セキュリティ対策ソフト」)と
呼ぶようになりました。
現在、セキュリティソフトでパソコンを守るのは常識ですね。
新品として販売されるパソコンの多くにも、
当初からセキュリティソフトが導入されています。
そのセキュリティソフト、具体的にどんなことをしてくれるのでしょうか?
セキュリティソフトの機能
セキュリティソフトの主な機能には、以下のようなものがあります。
1 ウイルス対策機能
ウイルスは、他人のパソコンのソフトウエアやデータに対して
何らかの被害を与えることを目的に作られたプログラムです。
プログラム自身が自らを他のシステムにコピーして伝染したり、
プログラムやデータを破壊したり、勝手な動作をしてパソコンの動きを
遅くしたりします。
プログラムが実際に動くまでに期間がある(潜伏する)ことも。
その場合は、感染したことに気づかず、ウイルスが活動を始めて
気づいた頃には、すでに周りの人のパソコンにも感染を広げて
しまっているかもしれません。
あなた自身が、知らぬ間に被害者になってしまう恐れもあるのです。
これらのウイルスは、電子メールの添付ファイルやHTMLメール、
ホームページからのファイルのダウンロードなどから感染します。
パソコンに、外部からの進入を許すなどの脆弱性がある場合は、
ウイルスのわなが仕掛けられているホームページにアクセスしただけで
感染してしまうこともあります。
多いのはネット経由の感染ですが、
最近はUSBメモリーからの感染例も増えています。
セキュリティソフトのウイルス対策は、ウイルスを検出し、
発見された場合は感染ファイルから不正プログラムを取り除いたり(「駆除・修復」)、
感染ファイルを消去したり(「削除」)、
感染ファイルを隔離用のフォルダに閉じ込めたり(「隔離」)します。
2 不正アクセス対策機能(パーソナルファイアウォール)
パソコンには、外部とデータをやりとりするための
「ポート」と呼ばれる出入り口があります。
このポートから不正に侵入され、データの盗み出しやシステムの
改変が行われたり、他のパソコンへの攻撃の踏み台にされたりといった
被害があります。
こうした不正アクセスを許さないための対策が、
「パーソナルファイアウォール」です。
WindowsXPやVistaには「Windowsファイアウォール」が標準でついていますが、
セキュリティソフトのパーソナルファイアウォールは、
より細かな設定ができるものがあります。
3 スパイウェア対策機能
スパイウェアは、システムやユーザーの動きを監視したり、
ユーザーの情報を収集して送信するプログラムです。
ウイルスとは違って、ソフトウエアやデータに対して被害を与えることが
目的ではなく、情報を収集することが目的です。
ソフトウェア開発元の会社がアプリケーションソフトとセットで配布して、
「利用条件許諾」で許諾のうえでインストールされるようなものもありますが、
悪意のスパイウェアだと、販売目的で無断で個人情報を収集したり、
IDやパスワードなどを盗み出すこともあります。
4 迷惑メール対策機能
ウイルス感染を目的としたメールはもちろん、
他にも迷惑メールは多々あります。
出会い系やエッチ系宣伝メール、
登録していないのに送られてくる一斉配信メール、
架空請求などの詐欺メール・・・
これらの迷惑メールに対しては、セキュリティソフトでの対策のほか、
インターネットプロバイダが迷惑メールを振り分けてくれるサービスや、
メールソフトの迷惑メール分類機能を利用する方法もあります。
5 フィッシング詐欺対策機能
銀行、クレジットカード会社、ショッピングサイトなどを装ったメールで
偽サイトに誘導し、銀行口座番号やクレジットカード番号、パスワードを
入力させて盗む「フィッシング詐欺」が増えています。
セキュリティソフトのなかには、フィッシング詐欺サイトへのアクセスを
遮断する機能があるものがあります。
フィッシング詐欺サイトのデータベースをもち、サイトアクセス時にURLを照合して、
フィッシング詐欺サイトと判断されるとアクセスを遮断するというものです。
6 その他
高度な個人情報保護機能、
子どもに不適切なサイトへのアクセスを遮断する機能などがあります。